
マラケシュを出発し、一路、アインベンハッドゥへ。アルファベットではAit ben haddouと書きますが、アインベンハッドゥと発音するらしいです。30分ほど行ったところのガソリンスタンドでトイレ休憩。ここで行っておかなければしばらく厳しい感じのトイレしかないとのことで、初モロッコ式トイレに挑戦。まあ、和式とそう変わりませんので大丈夫でしたが、足をどこにおいていいのかが??でした…

その後は景色が一変しました。

かなりのくねくね山道を2時間以上走ったでしょうか…友達の子供はちょっと車酔いしたようでおとなし〜くなりました。

こちらが世界遺産、アインベンハッドゥ。途中のビューポイントからの景色です。アインベンハッドゥは映画「グラディエーター」の舞台になったところです。

駐車場につくと、宿のご主人がロバと共にお出迎えです。荷物をロバ君にお願いして、宿まで歩きます。


お土産屋さんのある道を通り…

川を渡ります。川には土のうや石が飛び飛びに敷いてあり、そこを渡ります。

ラクダもいました。さすが、砂漠に近くなっています。

行きは良かったんですが、翌日、帰る時は雨で増水していて、大変でした…子供が渡るのを手伝ってくれるのですが、ちょうど良い金額のチップを持っていなかった私は後から別の子供に託しましたが、渡してくれたのか、ちょっと心配。

宿の入り口。世界遺産の中に宿があるとは…しかも、川の向こうのお土産屋さんまでは電気が来ていたのですが、ここはまだ電気がなく、ろうそくで夜を過ごすらしい…かなり衝撃でした。


家畜もいます。が、私が苦手な鶏はいなかったので、一安心。

グラディエーターで舞台になったところとか。

写真右の男の子が世界遺産の中を案内してくれました。途中、雨が降ってきたのですが、これが砂混じりで傘もかばんも砂が着いていました…なるほど。

こちらはベッドルーム。

ローソクは意外と明るく、ダイニングはこんなに雰囲気が良かったです。

夕食は本格的かつ伝統的なタジン料理。

とっても美味しそう…

モロッコではほとんど必ず、食前にオリーブが出てきます。味付きでとっても美味しい。入れ物も可愛い。そして自家製パン。

こちらはここの家畜のヤギのお乳で作ったリコッタチーズを焼いたもの。食感は厚揚げを焼いた感じでした。美味しかったけど、とってもお腹が膨れたので半分でやめておきました。

メインを先ほどの宿のご主人が取り分けてくれます。

羊と野菜、オリーブも入ったタジン。私はどちらかというと羊は苦手な方ですが、この羊はとっ〜ても美味しかった!多分ここの羊で新鮮なんだと思います。牛肉のような豚肉のような、臭みは全くなく、とっても美味しい羊でした。これにワインがあれば言うことなしなんですが…イスラム教のところですから残念。

デザートも意外とあっさりしていて美味しかったです。

アインベンハッドゥの朝焼け。とっても綺麗でした。

帰りもまた宿のご主人とロバさんが送ってくれます。とってもフレンドリーなご主人でした。ちなみにここの人はほとんどの方が「グラディエーター」のエキストラで、若かりし頃のこのご主人もたくさんお稼ぎになったとか…いくらだったから忘れちゃいました。
夜中は風の音でなかなか寝付けませんでしたが、思ったより、この土壁は暖かいのだと知りました。でも寒がりの私はダウンコート来てましたけどね。電気のない生活というのを生まれて初めて体験しましたが、意外に良い経験でした。来年にはこのエリアにも電気が来るそうです。